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第3回スキナベーブ赤ちゃんエッセイコンテスト

妊娠・出産、新しい生命の誕生に接して

  入選 一般部門
小さなロッククライマー?! 女性 28歳
 私は妊娠中に2度も流産の危機に遭遇しました。
一度目は妊娠を喜んで幸せいっぱいの2か月過ぎの事です。
私は赤ちゃんがこのままいなくなってしまうのではないかと不安になり泣きながら先生にすがりました。そして不安な一夜を過ごしました。
 次の日の診察の結果は『妊娠続行!』。主人が「きっと赤ちゃんはお腹にガッシリしがみついていたんだろうね」と。私は腕っぷしの強い赤ちゃんに感謝しながら病院を後にしました。

 6か月目。つわりも治まり外出もできるようになり、産まれてくる赤ちゃんのための服を買いにいったりと楽しい毎日を過ごしていたその時にそれはおこりました。
 安定期なはずが突然の大量出血。ショックでガタガタ震える膝を見つめながらなかなか来ない救急車を待ち、病院へ。救急車の中では「お願い!またしっかりしがみついててね」とうわごとの様につぶやいていました。
 病院へ到着してすぐに先生に処置をしてもらうまで不安との戦いでした。診察後先生が「強い子だね」とポツリ。あぁ〜!助かったんだぁ〜!!と安堵から涙がどんどん溢れてきました。

 それからは出産まで絶対安静という事でしたが2度の困難にも負けずに生きていてくれた、それだけで幸せの毎日でした。

 そして予定日が過ぎ、陣痛がきて病院へ。子宮口は開いているものの、なかなか出て来なくて15時間も分娩台に。横で付き添う主人は「産まれる時はしがみついていなくてもいいのに…」と。私は辛かったけど、笑いそうになってしまいました。

 やっとのことで産まれてみたらまさしく腕っぷしの強そうな赤ちゃん!で、おもわず「あなたはママのお腹の中でロッククライミングでもしてたのかな?」と訪ねてしまいました。

 月日は過ぎて小さなロッククライマーも今では2歳半。今では自慢の腕を使い鉄棒で前周りしたり、雨の日はベランダの物干でけんすいと自主練には余念がありません。そんな頼もしい姿を見ているとこう言葉をかけたくなってしまいます。

「しがみついててくれてありがとう!」

 
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