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大賞 |
一般部門 |
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母になった日
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宮城県 看護師 22歳 藤澤 佳那子 |
あなたを授かった時、ママは「なんか気持ち悪いなー。風邪でもひいたかな?」なんて思ってた。まさか、あなたがいるなんて思いもよらなかった。ママはまだ若くて、ママになるなんてまだ遠い先のことだと思ってた。まだやりたいこともいっぱいあるし、夢だった看護師の仕事にも、やっと慣れてきたころ・・・。 正直とまどった。でも病院のエコーでわずか25ミリのあなたが、元気に心臓を動かしているのを見て、ママは涙が止まらなかった。 命より大切なものなんて、命を犠牲にしなければならないほどの夢なんてあるのだろうか。その時からママはあなたのママになることを決めました。そして、あっというまに時は過ぎ、今私はあなたのことをこの胸に抱いている。 そういえば、看護学生の時実習で何人か沐浴させてもらったなあ・・ 小さな手、小さな足。裸にすると、とても小さく、頼りなく見えて、触っただけで壊してしまいそうだった。湯船につかりながら、ママを見つめる目はまるで、「守って・・ママ、私を守ってね。」と言われているように見えた。「うん。守るよ。ママのすべてであなたを守るよ。愛していくよ。」初めてあなたをお風呂に入れた時私はそう思った。 学生のころとは、違う「母になる」という責任とそして喜びを感じた。 我が子ってすごいなあ。我が子っていいなあ。 こんなことで心から幸せになれるなんてうれしい。 そういえば、パパが初めてあなたをお風呂に入れた時、おっかながってたけど、でもはりきってた。幸せそうな顔してた。 そっか、パパをパパにしてくれたのも、私をママにしてくれたのもあなたの命だった。 あなたの命が私とパパを夫婦に、親にしてくれて、そして家族を作ってくれたんだね。あなたの命それは、かけがえのないものだよ。 生まれてきてくれて、本当にありがとう。 あの時、あのタイミングで、そして授かったのがあなただったからこそ、今の幸せがあるのだと少し強くなった私は、胸をはっていえる。 私はきっと、初めてあなたをお風呂に入れた時のあの気持ちを、忘れることはないだろう。あの気持ちを胸にこれからもずっと、あなたを大切に育てていこうと思っている。 いつか、この話をあなたにできたらいいなあ。 そしてあなたもいつか母親になった時、我が子をお風呂に入れながらこんなことを思うのだろうか・・・。
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