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第4回スキナベーブ赤ちゃんエッセイコンテスト


入選 一般部門
赤ちゃんの耳の穴 北海道 主婦 41歳 小倉真美
母になり初めての娘の沐浴は、里帰り中の「前から横から沢山の手」を借りての大変な作業でした。私は頭を支えながら耳に水が入らないようにしているのが精一杯で、向きを変えたり首や関節の汚れを隅々まで取り去ることは何回かの沐浴でやっと1回分の成果があったように思います。
 1ヶ月検診を終え、今度は主人が父となって初めての沐浴に参加しました。
 さすがに男の人の手は大きく、実家では決してじいちゃん、ばあちゃんに譲ることの無かった「娘の頭を支える役目」を私は安心して主人に託し「キレイに洗ってあげること」に専念できたのでした。
 いつまでもたどたどしい手際の悪い新米お父さんとお母さんでしたが毎日毎日娘の沐浴に汗を流す日々でした。
 そんなある日のこと、主人の同僚が数人で遊びに来てくれました。主人の話は自慢(?)の娘の話が中心で、まだ独身の同僚達を相手に「子育ての大変さ」等を話しているのが聞こえてきました。「いや〜風呂が大変でさ〜。だんだん大きくなってきて頭が俺の手では足りなくなってきて・・・」
 「・・・・・?そんな風には見えないけど?」と思いつつ、お茶を入れながら話の続きを気にしていると「耳の穴に指が届かなくなってきたんだよなあ」と主人の声。
 「え〜っっっっっ!!!!!」と驚いた私はお茶をこぼしそうになりながら主人の前に行き「今まで耳の穴に指を突っ込んでたの〜!?」とお客様の前ながらかなり慌てふためくように聞きました。
 主人はキョトンとして「そうだよ」同僚からは「違うでしょ〜?!普通は耳の後ろから被せるようにでしょ〜?」と突っ込まれ、ますますキョトンとしていました。
 この世の常識のようなつもりで確認しなかった私が1番悪いのですが、さぞかし不便だったことと思います。言うまでもなく、その夜からの沐浴はとてもスムーズになりました。
 そんな扱いを受けた娘も今では大きくなり16歳になりましたが、2歳年下の妹と比べると気のせいでも何でもなく、明らかに耳の穴が大きいのでした。
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