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第4回スキナベーブ赤ちゃんエッセイコンテスト


入選 一般部門
Aloha our twins! その他 主婦 34歳 森重祐子
 はじめての沐浴はパパが体験した。しかも2人分いっぺんに。
帝王切開の為病室からなかなか動けない私に代わって、毎日何度もNICUに足を運んではナースから指導を受け挑戦していた。
つらい治療を乗り越え、ようやく授かったのはなんと双子。しかも男女のミックスツインズだ。32週しかお腹で育ててあげることができずに3ポンド、4ポンドという小ささで産まれたベビー達。
それでも10日間ほどNICUで過ごした後、我が家にやってきた。
 「小さい。」ふれると本当にこわれそうだ。へっぴり腰の私を横目にパパはせっせとベビーのお世話だ。そう、パパは生まれも育ちもハワイの日本人、日系アメリカ人だ。アメリカ人のパパは家庭も本当に大事にし、特に子育てはママと50/50ということを聞いていたが本当だった。うちの場合は×2だからそうしないとやっていけないのも事実だ。そんな私の思いを知ってか知らずか、楽しそうに子供たちと過ごしている。パパは2週間の育児休暇を満喫中だ。ミルクの計量から、沐浴、オムツ替えと2人分さっさとこなしている。なかでも本当に楽しそうなのがバスタイムなのだ。さいしょはNICUで使っていた小さな小さな洗面器のようなボウルが風呂桶になる。そのうち少し大きくなってくると、我が家のバスルームのシンクがお風呂代わりだ。パパは毎回鼻歌を歌いながらシンクをぴかぴかに磨き、お待ちかねのバスタイムとなる。どちらが最初に入るかの順番は毎回交代。じーっとパパの顔を見るベビー達。毎回毎回見つめ合っては語りかけるパパの小さなおめめ。その姿はマリア様のよう(ほめすぎ!)にも見える。私もその横でこの光景を見るのが何よりの時間だ。
 そのうちにシンクに入らないくらいに成長し、ベビーバスを購入した。こんどはそれを大人用のタブに入れてのお風呂タイム。
試してみるのはいつもパパ。よし、今回もいいかんじ。ハワイのいいところは年中暖かいこと。湯ざめの心配が要らないって本当に助かる。そのうち、機嫌が悪くなるとシャワーを浴びさせて、思いっきり元気になってしまうというパターンになった。汗もかくのでシャワーの回数も多い。洗濯の量も倍、倍に増える。
 あっという間にベビーバスも卒業し、普通のバスタブでお風呂に入れるようになった。お風呂場のおもちゃも増え、バスルームはカラフルな色であふれている。パパと子供たちと湯船につかるパパにとっての至福のとき。3歳になった今では、3人で長いこと話をし、遊んでは父子の時間を共有している。本当に素敵なスキンシップだ。ちょっぴり妬ける。お風呂大好き、シャンプー大好き、ごしごし洗うのも大好きなのはパパのおかげだ。水が怖くないから、プールもビーチもへっちゃら。この島で元気いっぱいに過ごす立派なロコボーイ、ロコガールに成長した。
 いつか話してあげよう。パパの大好きなお風呂タイムのことを。「いつまで一緒におふろにはいってくれるのかな」なんて私は思いながら、この日のことを心待ちにしている。パパには…何も言わないでおこう。今がパパにとって最高の子供と過ごせる時間なのだから。
 
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