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入選 |
小嶋 可那子 |
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対照的な彼女たち
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山形県 主婦 26歳 |
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我が家の年子の姉妹は、とても対照的。 長女はパパ似。くせっ毛加減や足の形までパパ似。次女はママ似。眉毛の生え方や爪の形までママ似。 二人は顔のパーツ一つとっても似ているところがない。 性格は、長女はせっかちで次女はおっとり。血液型で言えばA型とO型という感じ。 長女は3ヶ月で寝返りをし、5ヶ月でおすわり完成、1歳で歩いた。 次女は5ヶ月になっても寝返りせず、6ヶ月なった現在も成長はマイペース。 同じ親から産まれたのに、何もかもが違う彼女たち。 実は、二番目の子が女の子だとわかったとき、ちょっと複雑だった私。 男の子と遊ぶ未来のことを語る夫の様子から、夫が男の子を欲しがっていることは知っていた。 なので一人目から本当は男の子希望だった私。もちろん女の子も欲しかったけど、まずは男の子を、と思っていた。 一人目は女の子。もちろん嬉しかったけど、次は男の子が産まれて欲しいと思った。 二人目を妊娠したときに「この子は男の子だと思う」なんて根拠のないことを言って期待させといて、結果は女の子。 残念だね、なんて心無いことを言う人は誰もいなかった。だから余計に、ちょっとがっかりしていた自分自身の心がちくちく痛んだ。 三人の男の子を産んだママの話なんかをきくと、とてもうらやましかった。でもそのママにとっては、二人の女の子がいる私がうらやましいらしい。 結局ないものねだりなのよね、と肩の力を抜いて子育てをすることにした。 するとこれがおもしろい。 最初は、年子の育児はとにかく大変。次女の新生児期が大変なのはもちろんのこと、長女もまだまだオムツだし、一人でろくに食事すら出来ない、言葉も喋れない。 さらに、赤ちゃん返りのひどかった長女。その様子に、これで次女が泣きやまない時でもあったら、育児ノイローゼになるかもしれないとも思った。 でも次女はあまり泣かない子だった。手をかけてあげられないからかとも思ったけれど、どうやらそういう性格のようだった。 思えば長女はわりと神経質な赤ちゃんだった。産後すぐの入院中からよく泣く子だった。 人見知りも激しかったし、泣き声も人一倍。哺乳瓶嫌いだったし、夜泣きもした。よく病気にもかかり、夫と交代で医者に連れて行った。 それでも、もともと育児は大変だと思っていたから、そういうものだと思って育児してきた。 それに比べて次女はおとなしい。窓の外の風景を眺めてにこにこ笑っているような子だ。うんちをしても上機嫌。お腹がすいて泣くことも少ない。 二人目で自分が育児慣れをしているからとはいえ、それ以上に肩透かしを食らった感じだった。 同じ女の子だけど、長女を育てたときの常識が通用しない。 全てのことが対照的。 まだ数年、片方は数ヶ月しか生きていないのに、それぞれの存在感を大いにアピールしている彼女たち。 最近では、長女がようやく姉らしい面を見せてきている。 次女が盛大によだれをたらすのを見て、几帳面な長女、「妹ちゃん、よだれ〜!」とティッシュを持ってきて拭き拭き。 「おっぱい!」と、自分の服をめくりあげて吸わせようとする場面もあり。 次女は、そんな長女の一挙一動に、にっこり笑顔で応対。蹴られても突き飛ばされても笑顔。 年子の育児も半年ほどたつと慣れたもので、一緒に成長してくれるのでどんどん楽になる。 きっとたくさん喧嘩をしながら、友達のように育ってくれるだろう。
女の子が二人だけど、二人の個性はぜんぜん違う。 同じ性別の子を育てているという意識さえない。 当たり前だよね、違う人間なんだから。
私はすでに三人目を計画中。 むしろ女の子が産まれてくれないかなと思っている。 二人でもこんなに違うのに、三人いたらどうなるんだろう。
もちろん男の子も欲しい。 でも三人目も四人目も女の子かもしれない。 それでも心配しなくて大丈夫。 男の子が産まれるまで何人でも産むつもり。
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