助産師に聞く 産褥期のQ&A|赤ちゃんの沐浴はスキナベーブ

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持田ヘルスケア株式会社

助産師に聞く 産褥期のQ&A

助産師に聞く 産褥期のQ&A
産褥期の悩み・不安

出産後、産じょく期(出産~生後6-8週間)と呼ばれる時期の生活がどのようになるのか、はじめての出産を控えた妊婦さんたちは、期待と同時に多少の不安も感じているのでは?
産後すぐの生活をイメージしやすいよう、赤ちゃんのお世話のこと、自分のからだのことなど、
産じょく期に抱えがちな悩みや心配について助産師さんに詳しく教えてもらいました。

Q.

赤ちゃんの保湿ケアって必要?

今回は赤ちゃんの肌の「保湿」がテーマ。汗っかきでまだまだ若い(?)赤ちゃんには保湿が不要だなんて思っていませんか?
実は赤ちゃんのお肌にも、保湿はとても大切。
産後すぐに始めたい、赤ちゃんのための保湿ケアの仕方や、ケアを行うタイミングについて、助産師さんに教えていただきました。
Q1で学んだ正しい洗い方&保湿ケアで、赤ちゃんのすべすべお肌をキープしましょう!

回答者:助産師 大谷紗弥子さん
A.

赤ちゃんの肌は大人の肌よりも薄く、皮膚の中から水分が逃げだすのを防ぐ機能や、外部の刺激に対するバリア機能が未熟なので、とても乾燥しやすく、 トラブルを引き起こしやすいのです。 日々のスキンケアで保湿ケアをしっかり行い、水分や油分を補って、乾燥を防いであげることが必要です。 保湿ケアには赤ちゃん専用の低刺激の保湿剤を使用しましょう。

保湿ケアのタイミングは
「お風呂のあと」
「汗や口の周りの汚れを拭いたあと」
「おむつ替えや着替えのとき」
「お出かけ前」
です。

季節を問わず、1日に何回も保湿してあげることが大切です。「お風呂のあと」はお風呂から出た後5分以内に、たっぷりの保湿剤で保湿ケアをしてあげましょう。 このとき、汗や水分をしっかり拭き取ったあとでなければ、保湿剤がきちんと吸収されません。 よく体を拭いてから保湿剤を塗ってあげましょう。

保湿ケアは、顔・体全体的に行います。よく塗り忘れてしまうのは首や腕・足のしわの奥の部分です。手足、顔・首は乾燥しやすい部分ですから、 重点的に重ね付けをして乾燥から守ってあげましょう。

アトピー性皮膚炎や皮膚疾患がある赤ちゃんの場合、市販の保湿ケア製品が肌に合わない場合があるので、その際は医師と相談し、赤ちゃんに合う保湿剤を処方してもらうといいでしょう。

赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、できるだけ毎日沐浴をして清潔にしてあげたほうがいいのですが、産じょく期のママのからだはまだ回復途中です。 疲労や痛みから、赤ちゃんのお世話が思うようにできないことがあるかもしれません。ママのからだが辛いときは無理に一人でやろうとせずに、なるべくご家族に協力してもらいましょう。

どなたかにお願いすることが難しい場合は、顔とお尻だけは石けんで洗い、お湯をはった洗面器やシャワーで洗い流してあげましょう。そのほかの部分は濡れタオルやガーゼで拭いてあげるといった簡単な方法で済ませてもいいでしょう。

赤ちゃんの柔らかく敏感なお肌を、優しく洗ってしっかり保湿。トラブルが起こりがちな赤ちゃんのお肌ですが、ママの日々のきめこまやかなお世話で、なるべくぴかぴかに保ってあげたいですね。
でも産じょく期はママのからだの回復も大切。
「こうしなくちゃ!」と無理をしすぎて体調が悪化してしまっては、赤ちゃんのためにも良くありません。周りに頼ったり、ポイントを押さえたお世話で、乗り切ってくださいね。

回答いただいた助産師さん

大谷紗弥子さん

聖母病院(東京都新宿区)勤務。
妊産婦さんやそのご家族が安心して新たな家族を迎えられるようにサポートをするかたわら、妊娠前の女性や妊婦さんへの食育やマタニティヨガを通して、女性のからだづくりにも携わっている。

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