持田ヘルスケア株式会社

スキナベーブ エッセイコンテスト

【第8回】
~ 赤ちゃんとわたし ~

入選

あかちゃんパワー

神奈川県  主婦  34歳

友人に赤ちゃんパワーってすごいのよ~とは聞いていた。
初めて実感したのはお腹が大きく目立ちだした頃。
周りの知らない人たちが、なにかと親切に接してくれるように
なってから。
レジで店員さんが重い買い物かごを運んでくれたり、
小学生くらいの女の子がごみ置き場の扉を開けてくれたり。
正直、子供は嫌いだった。
自分が子供の頃から、小さい子と接することはほとんどなく、
大人になってからたまに友人や親戚の子供にあっても、
1時間もするとうんざりしてた。
子供を見て「かわいい♪」と言っている人をみて、
本気で思ってるのかと疑うほどだった。
自分の子供ができるとまたかわるよ、
という言葉も信じてはいなかったが、
漠然と自分の年齢や将来を思い、子供を持とうと決心した。
妊娠中は悪阻もなく、体調もよかったので、
女としてこの時期は本当に幸せだなぁと喜んでいた。
が、8ヶ月で切迫早産になり入院。結局9ヶ月で早産という、
まったく自分の予期しないことになったものの、
無事元気な男の子を産むことができた。
それから、日ごとに成長する息子に夢中になった。
彼の顔や体、肌や声、自分の体で感じるごとに
子供のかわいさをわかっていった。
1歳を過ぎた今では、自己主張もするようになり、
感情を交わすことができるようになってもっと、
大好きになっている。
妊娠期よりも、周りの人が集まってくる。
知らない人からかわいがられる我が子をみて、
ものすごい吸引力だなと感心する。
明らかに、子供がいないときより私たち夫婦は
笑っていることが多くなった。
他人の子供もかわいいというのがわかった。
実感できるようになった。
この子のおかげで、人の優しさにふれ、自分も前より人に
笑いかけることが多くなったのは、私にとって
一番いいことだと思う。
今は、子沢山な家族がうらやましくてしょうがない。
もう一人、やっぱり欲しいなと、考えている。
出産、育児の大変さより、あかちゃんからもらえる
幸福感の方がはるかに大きいと思えるのは、
やはりこの子の持つパワーのおかげなんだなぁ。
日々、思い通りにいかないこともあって感情的になったりも
するけど、息子の笑顔に私の気持ちもほっぺもゆるゆるに
なると、ぎゅーっと抱きしめて感謝する。
そして、自分を産んでくれた両親にも感謝している。
皆がいつも誰かに感謝する気持ちだけをもてば、
世界はきっともっとよくなる。
あかちゃんパワーは全世界にも幸せを運んでくれる。
と、私は信じている。

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