持田ヘルスケア株式会社

スキンケアレッスン

先生、教えて!

ベビー肌の基本

【監修】神奈川県立こども医療センター皮膚科部長
医学博士 馬場直子先生

ベビーバスでの沐浴を卒業した生後1ヶ月の赤ちゃんは、大人と違う肌のしくみを持ち、どんどん変化していきます。

そんなベビーの肌の健康をキープするには、どんなことに気をつけたらいいのでしょう?そこで皮膚科専門医である馬場直子先生に、スキンケアのポイントを教えてもらいました。

基本1

赤ちゃんの、ふんわりすべすべ肌はとてもデリケート

赤ちゃんの肌はすべすべですよね。これは皮膚の水分量がたっぷりあるのに皮膚の一番外側である表皮部分が薄いためで、表皮にある角質もはがれやすいのです。

つまりバリア機能が弱く、外からのいろいろな刺激に対しても敏感ということ。赤ちゃんの肌に合った適切なケアをして、かぶれなどのトラブルを防いであげてください。

赤ちゃんの肌のしくみ

皮膚は大きく分けて表皮、真皮、皮下組織の3つの部分からなっています。

表皮は皮膚の一番外側で肌を守るバリアの役目をしますが、赤ちゃんの表皮未熟で薄いのが特徴。真皮の水分量は大人が約7%なのに対し赤ちゃんは13%皮下脂肪も厚くなっています。

赤ちゃんの皮膚

大人の皮膚

基本2

赤ちゃんならではの肌トラブルに注意!

赤ちゃんは皮下脂肪が厚く、汗腺の数は大人と同じなので汗っかきです。またいつも寝た状態でゴロゴロしているわけですから、大人が思っている以上にダニやホコリと接しています。

汗や皮脂の汚れ、そのうえダニやホコリをそのままにしておくと、肌トラブルの原因にもなりかねません。トラブルを防ぐために、まずはしっかり洗うことを心がけましょう。

基本3

石鹸をつかって洗い、残さないことが大切

汚れを取るには、拭くのでなく洗うのが一番です。しかも皮脂の汚れは油性の汚れ。お湯だけでは落としきれないので、石鹸でしっかり洗いましょう。
そして必ず石鹸分を肌に残さないこと。
すすぎ落ちのよい石鹸がいいですね。

基本4

カサカサ防止に、洗った後は保湿を

ほっぺがカサカサの赤ちゃんをよく見ますよね。それは天然の膜である皮脂が乳幼児期は少ないうえ、表皮のバリア機能が弱いため。

カサカサしているとかゆくなってしまうこともありますから、そうならないよう、洗った後にきちんと保湿してあげることが大切です。

年齢と皮脂量の変化

肌は皮脂という天然の膜で覆われています。生後1カ月までの新生児期は皮脂量が最も多く、乳幼児期にかけて急激に少なくなっていきます。

基本5

こわがらず、頭皮は毎日洗いましょう

湿疹は、顔と頭から始まる場合が圧倒的に多いんですよ。それは皮脂を分泌する皮脂腺が、顔と頭に集中しているからです。とくに頭皮は髪の毛に覆われているのですから、お母さんはこわがらずに毎日洗ってあげてください。軽く指の腹でなでるように、髪の毛でなく頭皮を洗うのがコツです。

先生紹介

神奈川県立こども医療センター
皮膚科部長 医学博士

馬場 直子

Baba Naoko

神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長 医学博士 馬場 直子

  • 1958年生まれ。滋賀医科大学卒。
  • 日本皮膚科学会、日本小児皮膚科学会会員。
  • アトピー性皮膚炎はじめ、さまざまな先天性の小児皮膚疾患の治療に日々奮闘中。

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